コロナ感染記

国が今年5月からコロナを5類に引き下げる決定をした。
5類に引き下げられても感染力は衰えないし更に混乱を招きそうな予感しかない。
そこで年末年始にかけてコロナに感染した体験を振り返ってみる。

コロナ禍3年目を乗り切ろうとした矢先の出来事。
私は仕事も通勤も人との接触が少ない方と自負していたが、家族はそうとも限らない。
家の中でマスクするほど予防意識は高くもなかった。
もしかしたら家族感染の多くがそんな感じかもしれない。

予定がいくつかあるとコロナは本当に最悪だ。
仕事と年末の用事は変更したり無くなったりする。…仕事は来ちゃったけどね。
大事な試験や旅行などにぶつかるといたたまれない。人生も変わってしまうかもしれないし。
そういう意味では私は幸せなほうかもしれない。

症状について。
私は喉風邪の症状が出やすいので、最初はコロナ感染よりも咽頭炎と考えた。
家にコロナ疑いがいるのに楽観的に考えてしまう愚かしさよ。
ただそう考えたのも最初のうちで、喉の痛みが時間追う毎に増してきた。普通の喉の痛みなら何日かかけて増してくる経験から「あ…（察し）」である。
症状が出てから2日ほどは抗原検査しても陰性だったが、コロナを確信した。
焼けるような喉の痛みと、全身の筋肉や関節がだるくなる症状もあった。
日常の動作はできるけども、倦怠感で一つ一つの動作が重く遅い。これは26日から3，4日続いた。
早退した27日の睡眠もひどかった。パジャマをぐっしょり濡らすほどの汗と熱で何度も目が覚めるし、おしっこも3回行った。
喉が痛くて上手に水分や栄養も取れない。体力が衰えている高齢者はここで体力を一気に削られていくと思う。
なお、上記の症状はワクチン4回接種した私でさえツラいので、未接種者などはさらにきついと思う。
禁じ手の薬飲んでも一時的に和らいだだけだった。
PCRの検査結果を受けたあとは倦怠感、発汗は引き、喉の痛みも発症当時に比べれば和らいだが、咳がしばらく続いてまたツラかった。

診療について。
地元病院の発熱外来を受診した。予約制だが大晦日まで発熱外来やってるのがありがたかった。
ドライブスルー形式でインフル、抗原、PCRの3種類を受けた。
鼻に綿棒突っ込まれるとき、自分でやる抗原検査の甘さを思い出した。
インフルは陰性、抗原で陽性だったのでPCRの結果もお察しだが結果判明は翌日になった。
窓越しにカロナールを処方していただく。インフルのように治療薬はない現実を突きつけられる。塩野義？ゾコーバ？知らないですねえ・・。
受診時に預かり金を渡し、2週間後に精算するシステムだった。
自治体によっては無料のPCR検査センターがあるので、お金を掛けたくない人はそちらをオススメしたい。

陽性者登録について。
発熱外来受診時に陽性者登録の手続き案内の紙を渡された。
まず埼玉県の陽性者登録を行った。陽性判明の証拠になる物（画像）も必要だったのでとりあえずカロナールの袋を添付した。
県の登録が一番詳細で面倒くさかったが、しばらくすると最寄りの保健所からショートメッセージでマイハーシスのURLが届く。
日々の健康状態を登録報告して健康管理するのが目的。
面倒だなと思いつつも、かつて電話で逐一確認を取っていた保健所の苦労を考えればどうってことない。
マイハーシスの報告も要請確定から1週間ほどで終了した。一応毎日ショートメッセージで登録しろってくる。
そしてテレビで毎日流れる感染者数で自分もそのなかに入っていると思うと感慨深かった。嬉しくはなかった。

食糧について。
自分の陽性が確定しないうちに何回か買い出しに行った。濃厚接触者状態でも1回買い出しした。
お叱りご批判は甘んじて受けるが、結果的にポカリ1.5Lを10本近く、栄養ゼリーも10個くらい消費した。
諸症状で食事を受け付けづらかった当時は大事な生命線だったので、それが枯渇すると精神的にもダメージが大きかった。
食事ができるようになると買いだめしていたレトルト消費にいそしんだ。
さらに各所から食糧支援を賜り色んなものが食べられる幸せを実感。休み明けには見事に肥えていた。
みなさま本当にありがとうございました。
食糧の確保や支援が難しい環境の人は追い込まれそうだし、自助にも限界があると感じた。

検査キットについて。
家にあった研究用と、期限切れの医療用キットを使ってた。検査キットの特性上、発症初日に検査してもすぐ陽性が出ないらしい。
それを知らずにばかすか使った。なんてもったいないことをしたんだろう…。
ストックが底をついたので、仕事の合間にドラッグストアで検査キットを購入。唾液タイプは売り切れたので鼻突っ込みタイプを買った。4つで5000円くらいした。
高くて泣いちゃった。

アフターコロナについて。
咳が出る。コレに尽きる。清い身だが周りの人から排菌を疑われるくらい咳き込んでた。
背中が痛くなる程度に咳身は続いた。
家族も同じように咳が続いたが、続いた期間がかなり長かった。咳を止める薬をもらいに受診しに行った程だ。
同じ時期にかかってこの差はなんだと考えると、ワクチン接種回数が関係していると思った。
渡しは4回目を12月に、家族は3回目を4月に、4回目は未接種だった。
ワクチンの効果はアフターコロナにも及んでいると思うと、ワクチンは無意味ではないと思った。
一個人の体験に過ぎないが、ワクチン接種は勧めたい。

様々な点で振り返ると、やっぱ5類はいまのコロナには似合わないと思う。
大型連休明けに弱毒化してるといいね。無理だろうけど。