印象に残った本2022

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今年もそろそろ終わりに近づいてきたので、買って印象に残った本で振り返りたいと思います。
川に浸かっている鹿の話はまた今度。

麻原彰晃の誕生 (文春新書)

幼心にオウム事件は印象に残っており、機会があれば関連書籍を読んでいたのですが、教祖誕生にスポットを当てた本がなかなかなかった。
見つけられなかったともいうが、ともかく縁あって本作を読んだ。
辛酸をなめた少年時代を経て、ある意味でハングリー精神旺盛な青年時代へ映っていく様は小説を読んでいるような気分だった。
一方でこの選択をしなければ、と何度もifを考えた。

どん底 部落差別自作自演事件 (小学館文庫)

市役所職員宛に届いた部落差別を主張するはがきを巡る話。
部落差別について、地域によってはなじみのない話だが、自作自演までして守りたかったものは何かという視点で読んでも良い。
話の後半は自作自演をした犯人と関係者による話し合いの場になる。犯人から謝罪の言葉こそですが、どうしてそのような行動をしたのかを頑なに語らず、犯人の小さなプライドを思うとなぜか読み手が情けない気持ちになった。

黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い (集英社文庫) Kindle版

大小の選挙で見かける無頼系独立候補者を丁寧に取材した話。
見た目のインパクトでおなじみの人や政見放送で気になったあの人の話もあった。
なかでも生活保護を受けながら借金して供託金を払った候補者の話は、この国の選挙制度のいびつさと勇敢な行動に感心した。

みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2022年度 [スマホ学習対応(例題・一問一答付き) フルカラー 赤シート対応 分野別3分冊] (TAC出版) (みんなが欲しかった! シリーズ)

文字嫌いな人にオススメ。私はコレで32点取りました。落ちたけど良書です。

シグルイ

ずっと読みたかった本を一気買いできる幸せ。kindleだから買えた。
原作の「駿河城御前試合」のエピソードの一つを、若先生が描くとこんなにエンタメの幅が広がるのか!と衝撃を受けた。
グロ描写多いけど、これ読んだ後しばらく話し言葉がシグルイになる。

建築知識2022年5月号

書籍はほぼkindleに移行した私にとって冊子を買うことは慎重にすべき行動の一つであるが、これは迷いがなかった。
もともとTwitterで話題になっていたのだが、宅建勉強で法令も触れるので視覚的に理解するのに役立った。
ホテルやカフェ、学校などに使われる資材やもろもろの用語が紹介されている。絵も緻密で見るだけで楽しい。
なお9月号では日本の建築史を辿る特集になっている。読め。

女の子がいる場所は (ビームコミックス)

日本、インド、中東諸国の女の子の話。
主人公の女の子たちがいる世界の「あたりまえ」を客観的に見ることが出来る。
彼女たちをみてこのままでいいと思えるかどうか。かつて彼女たちだった人をどう思うだろうか。
押しつけがましくなく問題を提起している。
絵が私好みなのもポイント高かった。

Illustrator よくばり入門 CC対応

AdobeCC入れたので買った。このテキストのおかげでロゴ作りとか捗った。
年賀状もこれで作りました。
ちなみにクリスタ入門も今更買ったのですが積ん読化しました。

女の園の星

つい先日購入。声出さず笑える。
間の表現がうまい。シュールな笑いが好きな人にオススメ。女子校の雰囲気もこのマンガで垣間見られて面白い。
どうしてこんな話が書けるんですかね。末永く話を読んでいたいです。

乙嫁語りも新刊が出て嬉しかった一方で、ゴールデンカムイ連載終了でちょっと寂しくもありの1年でした。
そしてkindleにしてから物理スペースを気にすることが少なくなり、本が買いやすくなった。
来年も実りある本生活を送りたい。

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