チャイルド44

先週映画を見てきました。トム・ロブ・スミス原作「チャイルド44」です。

ソ連の連続殺人鬼アンドレイ・チカチーロが起こした事件を題材に描くミステリーサスペンス。
国家保安庁に勤めるレオが連続殺人事件の捜査を担当するが「ソ連に犯罪は存在しない」という建前のもと捜査は進展せず、そのうえ妻にスパイ容疑までかかり真実を追うどころではなくなる。左遷先でも同様の特徴がある殺人事件が発生し身をなげうって事件の真相を突き止めていく…。
映画の面白い所は、真実から遠ざけられた世界で繰り広げられるところ。事件は事故と言われ、遺族にもその結果を報告するのみで遺体も見ることができません。目撃者も口をつぐんで、自分に罰が下るのを避けました。ソ連の閉塞感をみごとに表現していました。いつだれがどこで聞いているかわからないので劇中の会話もトーンが低く、つぶやくような喋りでした。
日常的に粛清が行われる世の中ですので、少しでも疑わしいものは連行されます。時には西側の本を餌にしてそれを持たせ、持ってるやつを連行するなんてだまし技もありました。多分ノルマとかあったんじゃないかなー。
左遷先で民警として勤めるも事件が起きた際には、第一発見者の同性愛者から複数の同性愛者の名前を上げさせ、そのうちの一人を逮捕するという事件の早期幕引きを図りました。実際の事件でもその場にいたもの、適当に怪しいやつを逮捕していたようです。事件が未解決だと国の威厳に関わるので、真犯人は逮捕されることなく殺人を繰り返せるわけだ。

そんなこんなで真犯人にたどり着くも、殴られた部下が復讐しにやってきたり最後まで不運は尽きず。業が深いラストでした。嘘つきというか事なかれ主義の世界で奮闘するレオの姿は、今の社会で暮らす人々へのエールだと思いました。

最近はそんな閉塞し、管理され、危険な世界の話を観たり読んでいました。
「新世界より」はアニメを見ていたので原作を読んで知識の補完をしました。原作のほうがえぐかった。ミノシロモドキが秘密をばらしてる場面はアニメでいい感じにまとめられていたので、小説で詳しく知ることができました。
上中下巻でなかなかボリューミーですが、読みやすい文章でページがさくさく進むのはさすが貴志さん。
お気に入りのシーンはミノシロモドキの秘密ばらしと、富子さんの悪鬼と業魔の話。これだけでまた話何本も書けちゃうんじゃないの。想像力が掻き立てられて気に入った場面のところは何度も読み返してます。
アニメもうまくまとまってると思いました。作画はアレなときがあるけども。

他この貴重な3連休はDVDで映画見まくりましたが、その感想はまた追々。

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