最近の読書状況


今更だけど本の感想。

緑茶という文化にめぐまれた国に生まれながらその歴史をあまり知らなかったので読んでみました。
1980年代に出版された本とはいえ、今読んでも古さを感じさせません。
何故イギリスで紅茶が国民飲料になったのか、紅茶に砂糖を入れる文化はどこから始まったのか、アッサムやダージリンなどの銘柄はいつどうして生まれたのか…などの素朴な問いに納得の答えが書かれています。
茶が親しまれ、産地を植民地化して安定供給をするまでの話は苦なく読めましたが、貿易の話、日本茶の海外輸出のために奮闘する話は読むのが遅くなりました。
しかし、今も昔も日本は売込みが下手なんだなと思ったりしました。
明治時代の世界情報網なんてたかが知れてるけども、日本の情報網結構脆弱。
あとは生産力でもインドをはじめとするプランテーションには敵わないわけですよ。
生産力に限界があり、それゆえ安価で提供できない商品はもうその時代の欧米にはたいしてありがたくはなかったのね。
だから今も日本茶って商品より文化の色が強いなと読了して思いました。
へたくそな売込みだったからこそ、日本の「らしさ」が損なわれずに済んだのかも。売り込むときに「砂糖入れるな」とか「ミルクを足すな」とか言ってたのかな。繊細なのはわかるけども。
ちなみに日本の茶の木で作った紅茶もストレートをおすすめする味だそうです。
ここでも繊細さを出してくるとは。なおイギリスでは評価してもらった模様
狭山茶で作った紅茶、英で「二つ星」金賞受賞 -読売新聞-


森博嗣「ヴォイド・シェイパ」シリーズの第2作。
ハードカバーで買う金がないのでいつも文庫化してから買っている作品。
今回の話は竹の石という宝をもつ庄屋に用心棒を頼まれる話。
スカイ・クロラみたいに耳が痛いくらい静かな話ではなく、木々がさわさわとなるような時代小説にはない静けさのある読み心地。
文章も簡潔で分かりやすい。これは氏の作品共通。
そもそも日本を舞台にした武士が主人公の話なのに題名が英語。まるで海外小説のような雰囲気を醸してる。
頭がすっきりするような話。ゼンのようになんでも疑問を持って生きるのが羨ましくもある。
シリーズものだけどどの巻から読んでも困惑しないのも氏の本の魅力。
NARUTOを10巻から買い始めるような人間におすすめ。

実写化して話題のパトレイバーの小説。
レイバーが活躍する場面が極端に少ない押井風味になれた人におすすめ。
今更ゆうきまさみ作のマンガにはまってる人間にはちょっと物足りない。
そもそもそんな初代からかけ離れた無能の3代目が主役であり、自分が見たかったのはこんな腐れた姿の特車2課ではないとか、しのぶさんに代わる人物が不在でクソだとか思うだけ無駄。
この本はレイバーが活躍しないくらい平和な日常の話である。
格ゲーにのめりこむ操縦者がいたり、オフィスで酒気を帯びてる野郎がいたり、昔話しかしない老害が跋扈しているそういう平和な世界の話。
今のところ1、2巻は洋上フロント崩壊や東京が戦場になるとかいう気配がない(巨大生物が東京湾を恐怖の渦に巻き込むとか話はない。これからもない)ので、そういうのを期待している人はひたすら退屈で不快な話です。
話は不快だけど、セリフは懐かしく思えるものばかりです。セリフ目当てなら立ち読みでどうぞ。

また数冊読み終えたころに感想文を書こう。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中